円形脱毛症の原因は「自己免疫疾患」です【心が弱いわけではない】

円形脱毛症との向き合い方

こんにちは。
多発性円形脱毛症のkappachan(@kappachan_ohage)です。

円形脱毛症=ストレスが原因=傷つきやすく、心の弱い人という偏見を持っている方がいます。

この記事では、円形脱毛症の原因は「自己免疫疾患」にあるということを、やさしく解説します。

この記事は3分ほどでお読みいただけます。

円形脱毛症は「自己免疫疾患」が原因だった

引用:http://www.hokkaido-np.co.jp

円形脱毛症の原因として近年有力視されているのが「自己免疫疾患」です。

自己免疫疾患とは、外部からの侵入物を攻撃することで私たちの体を守ってくれている免疫系機能に異常が生じ、自分の体の一部分を異物とみなして攻撃してしまう病気です。

簡単にいうと、風邪やがんなど様々な病気とたたかってくれる免疫細胞たちが、髪の毛を敵だと認識して攻撃してしまうことで、髪の毛が抜けていくということです。

「自己免疫疾患」はなぜ発症するの?

なぜこのような働きをしてしまうのか、自己免疫疾患の原因は、現在の医療でも分かっていません。
ただ、自己免疫疾患は、トラブルが起こりやすい体質*に、ストレスや疲労といった要因が重なったときに発病しやすくなると言われています。

ストレスは原因というよりも、あくまでも引き金と言った方がいいかもしれません。

トラブルが起こりやすい体質とは

1. アトピー素因
円形脱毛症患者の40%以上がなにかしらのアトピー素因(アトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー性鼻炎のいずれかを持っている人のこと)を持っていると言わています。その数値から、深い関連があるのでは、と考えられています。

2. アレルギー
アレルギーも自己免疫の過剰反応で起こる症状です。アレルギー体質の方やご家族にアレルギー体質の方がいらっしゃる方は、免疫の異常が元々起こりやすいので、円形脱毛症になりやすいと言われています。

3. 遺伝的要素
円形脱毛症という病気はそのまま遺伝することはないと言われていますが、遺伝しやすい体質を持つと言われています。中国で行われた大規模な調査によると、円形脱毛症患者の約8.4%に、同じ病気を抱えている家族がいると報告されています。

4. ホルモンバランスの乱れ
妊娠から出産後における女性ホルモンの減少も、原因の一つと言われています。
妊娠中、体内の女性ホルモン値は通常の100倍以上に増加しています。それが、出産すると一気に通常値に戻ります。女性ホルモンには発毛促進の作用があり、逆に減少すると抜け毛につながることから、毛周期との関係で産後3~4ヶ月後に抜け毛が多くなります。

どのような治療法があるの?


脱毛の進行を止めるには「ステロイド」のお薬をつかい、免疫反応をおさえてあげるという治療法しかないというのが現状です。
※ステロイド治療を行うことで必ずしも進行を止めることができる、というものではありません。

私は現在大学病院で円形脱毛症の治療をおこなっています。
近々ステロイドパルス治療で入院予定です。

一人で悩まないで


円形脱毛症は、かならずしもストレスが原因とは限りません。

私自身、はじめて円形脱毛症になったときは家族との関係がうまくいっておらず悩んでいたのですが、今回多発型の円形脱毛症になったときはそこまでのストレスを感じていませんでした。
もしかすると心ではストレスを感じていなかったけど、気付かないうちに疲れていたということかもしれませんが。。

”精神的に弱い人”だと思われたくないからと、一人で抱え込んでしまっている人も多いかもしれません。
でも、ストレスが直接的な原因ではないのです。

私も大学病院で検査をした結果、自己免疫性の甲状腺の数値も悪いことがわかりました。
また、自分では気付いていなかったのですが、アレルギーもありました。。

円形脱毛症に気付いたら、まずは専門の先生に診てもらってくださいね。
大丈夫、一人じゃないです。一緒に頑張りましょうね。

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